高齢者施設や、老人ホームなど、給食で介護食を提供する施設は様々です。
そして近年、介護食を施設利用者に提供するために、外部の委託給食会社を利用するケースが増えています。
今回は介護食の委託について、導入する際のポイントを解説していきます。
目次
委託給食とは
委託給食は、その名の通り自施設などで提供している給食に関わる業務を、外部の委託給食会社に委託することを指します。
自施設に調理設備が整っている場合は、そこに対して調理スタッフを派遣してもらったり、委託給食会社のセントラルキッチンから出来上がった給食を届けてもらったりという方法が、一般的な委託給食になります。
自施設で給食の提供を全て管理するよりも、コストの削減を見込めることができたり、味のいい給食を安心・安全に手今日できることから、学校や高齢者施設だけでなく、医療機関や社員食堂など様々な場所で活用が進んでいます。
委託給食の詳細に関しては、下記の記事でも解説していますので、参考にしてみてください。
◆委託給食とは?活用する7つのメリットやデメリットを徹底解説!
委託給食とは?活用する7つのメリットやデメリットを徹底解説!
介護食とは
介護食という言葉についても確認しておきましょう。
介護食は、加齢などにより噛む力や飲み込む力が衰え、健康な人が食べる「通常食」を食べることができなくなった方向けの食事になります。
安心・安全に食事をとることができるよう、食品の硬さや粘度などが調整されているのが特徴です。
ただし、介護食といっても、その種類は様々です。きざみ食、ソフト食、ミキサー食、嚥下食、流動食、といった種類が存在しており、食事を食べる方の能力に応じた種類の介護食を提供することが必要になります。
噛む力や飲み込む力が衰えたとしても、できるかぎり食事を楽しんでもらえるような工夫がされているのが、介護食ともいえるでしょう。
介護食を委託する際のポイント5選
ここまでは委託給食や、介護食の概要について紹介してきました。
では、介護食の提供を委託給食会社に依頼する際には、どういった点がポイントになるのでしょうか。
それぞれ解説していきます。
ニーズに対する柔軟性
一つ目は、柔軟性です。
ひと括りに介護食といっても、その種類や形状はさまざまです。
歯茎や舌で潰せるような食品から、噛む必要のないペースト状のものまで、介護食を食べる方の能力に適した介護食を提供する必要があります。
こういった細かなニーズに対応してもらえる柔軟性を持っている委託給食会社かどうかというのは、介護食の委託を検討する際に押さえておきたいポイントとなるでしょう。
対応の速さ
二つ目は、対応の早さです。
高齢者施設や老人ホームの施設利用者に対して、給食は毎日提供されるものになります。
そのため、入居者の数が変更となったり、介護食の嚥下レベルを変更したいといった要望が日々発生し、それに対してできるだけ早く対応する必要があります。
自施設内で調理を行う直営方式であれば、スピード感を持って臨機応変に対応することができますが、外部に委託している場合はそうはいきません。
委託先の担当者と密に連絡を取ることができ、できるだけ早く対応してもらえるかどうかのスピード感は、依頼する前に確認しておくことをおすすめします。
徹底した衛生管理
三つ目は、衛生管理についてです。
給食を提供する際には、大前提として安心・安全に食事を取ることができるかどうかが一番大切になります。
特に、高齢者施設や老人ホームの入居者の方は体が弱っている方も多いため、より一層配慮が必要になります。
また、入居者の方に安心・安全な食事を提供することは、施設のブランディングにもつながり、入居者の増加や退去者の減少などにも影響していくでしょう。
こういった点からも、衛生管理は非常に重要です。
委託給食会社は、給食に関するプロであるため、自施設で調理を行うよりも衛生面に関しては徹底されていますが、確認をしておいて損はないでしょう。
介護食の味・品質
四つ目は、提供する介護食の味や品質です。
安心・安全な食事であることは前提として、やはり食事の味というのも押さえておきたいポイントになります。
毎日提供される食事を楽しんでもらえるように、味のいい給食を提供してもらえるかどうか、サンプルなどをもらって確認するのが良いでしょう。
また、同じような給食で入居者の方に飽きられないよう、季節やイベントに応じた行事食などを提供してもらえる会社を選ぶこともおすすめです。
加えて、介護食は食べやすいように硬さや粘度が調整されているため、通常食と比較すると少し見栄えを悪く感じてしまうケースがあります。
こういった味以外の見た目などの品質部分にも力を入れている委託給食会社かどうかもチェックしておきましょう。
介護食関連の実績
五つ目は、介護食の提供などに関する実績です。
対応力や衛生管理の徹底度などは、多くの委託給食会社がアピールしており、あまり差を感じづらいかもしれません。
しかし、実績というものは、一朝一夕で変えることができないため、信頼できる内容となります。
これまでにどれくらいの施設に給食を提供してきたのか、その中でも介護食を提供してきたのはどのくらいの施設数なのか、などの質問を委託給食会社に行い、比較する際の参考にするといいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
高齢者施設や老人ホームで給食を提供する際には、通常食ではなく、介護食を提供する必要があります。
介護食の委託を検討している場合は、今回紹介したポイントをチェックし、最適な委託給食会社を選定することをおすすめします。
また、委託給食ナビでは、委託給食の導入サポートしております。
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