保育所で提供する給食ですが、委託給食を活用して外部の企業に運営を任せることも可能です。
しかし、子供たちの体を作っていく給食を外部に委託することに、少なからず不安を感じるという方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、保育所が委託給食を行う際のポイントについて解説していきます。
目次
委託給食とは
委託給食とは、その言葉の通り給食の運営を外部の企業に委託することを指します。
保育所だけでなく、医療施設や老人ホーム、社員食堂を持っている企業などがこの委託給食というサービスを活用しています。
委託給食会社は、依頼した企業や施設に、調理師などの給食の調理に必要となるスタッフを派遣したり、セントラルキッチンといわれる調理施設から給食を配送したりといった方法で、サービスを提供しています。
委託給食の活用には、
・スタッフの採用
・管理工数の削減
・衛生管理の徹底
・高品質な給食の提供
などなど、様々なメリットが存在しています。
詳しくは下記のコラムにまとめておりますので、ぜひご確認ください。
◆委託給食とは?活用する7つのメリットやデメリットを徹底解説!
委託給食とは?活用する7つのメリットやデメリットを徹底解説!
保育所における給食
保育所などの児童福祉施設においては、給食を通じた「食育」を行うことが非常に大切です。
給食は、幼少期から食への関心を高め、食に関する知識と、食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間へと成長するためにも必須になります。
こういった食育を進めていくためにも、子供が喜ぶようなメニューだけでなく、子供が苦手とする食材をバランスよく食べることができるようなメニューや、日本の伝統的な文化や行事と関連したメニューなどを給食として提供してくことが大切です。
つまり、保育所における給食は単なる食事としての役割にとどまりません。
給食を通じて食育に繋がるよう、工夫を凝らす必要があるといえるでしょう。
保育所が委託給食を行う際の5つのポイント
ここまでは保育所における給食の役割などについて解説してきました。
では、保育所が委託給食を行う際には、どういった基準で企業を選定していけばよいのでしょうか。
ここからは、保育所が委託給食を行う際のポイントについて解説していきます。
アレルギー対応しているか
一つ目は、アレルギー対応しているかどうかという点です。
食物アレルギーは場合によっては、命に関わることもあり、リスク管理が非常に重要です。
そのため、委託先の企業が、アレルギー対応ができているかどうかは、必ず確認しましょう。
特に、献立にアレルゲンを表示しているか、アレルゲンの除去対応や食材の代替対応をしているか、調理器具や食器を分けて調理しているか、などは重要なチェック項目になります。
また、単にアレルギー対応食品や代替食を作っているかどうかだけでなく、それらの見た目が、他の子どもの食事と色や見た目に違いが無いかという点も大切です。
食物アレルギーを持っている子供が、他のこと違うことを感じて傷つかないように、そういった配慮ができる委託給食会社かどうかも確認しましょう。
食育に注力しているか
二つ目は、食育に関してです。
保育所における給食の役割でも解説した通り、給食を通じた食育は非常に大切です。
そのため、味や栄養価だけでなく、保育所に通うような小さな子でも興味関心が湧くような給食かどうかというのも重要なポイントです。
保育所には、0歳から6歳の子どもが通っているため、年齢によって食育として進めるべきポイントは少し変わっています。
3歳くらいからは、箸の練習などが始まるため、箸でつかみやすいようなメニューを提供してもらえるかどうか、などを確認するようにしましょう。
また、日本の伝統を行事食などから伝えていくためにも、行事食をメニューとして給食で扱っているかもチェックするのがおすすめです。
柔軟性・対応力
三つ目は、委託給食会社の柔軟性や対応力です。
保育所といっても、その施設によって特徴がありますし、もちろんそこに通う子供たちも様々です。
そのため、保育所の特徴や、園児の状況に応じてオーダーメイドでの対応を引き受けてもらえるのかどうかは重視するべきでしょう。
特に、離乳食に関しては、食べることのできる食事が月齢レベルで変わってくるため、給食の調理方法も異なります。
しっかりとこちら側の要望に対して、柔軟かつ真摯に対応してもらえるかは要チェックといえるでしょう。
給食の品質
四つ目は、給食の品質です。
アレルギー対応や、食育などの観点も重要ではありますが、やはりその味も重要なポイントになります。
美味しい給食は、子供たち同士のコミュニケーションの促進や、大切な思い出につながっていきます。
委託給食を行う際には、コストだけですべてを決めるのではなく、コストに見合った、もしくはそれ以上の品質かどうかは事前に確認しましょう。
可能であれば、委託給食会社にサンプルを請求することもおすすめです。
事例
五つ目のポイントは事例です。
保育所における給食は、食育などの観点が重要視されていることもあり、社員食堂などで提供されているメニューとは異なります。
そのため、実際に保育所相手の取引実績がどれくらいあるのか、導入している保育所の声はどのようなものか、などを調べられる範囲で確認しておきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
保育所における給食は、単なる食事の提供だけではありません。
給食を通じて食育に貢献できるよう、今回紹介したポイントを参考に、まずは委託給食会社に相談してみることをおすすめします。
また、委託給食ナビでは、委託給食の導入サポートしております。
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